ホンダ CRM250 2ストオイルタンク製作

ホンダCRM250はどのようなバイク?

ホンダCRM250は、軽量な車体と高出力な2ストロークエンジンを組み合わせた、本格派オフロードバイクとして1990年代に高い人気を誇ったモデルです。水冷単気筒249ccエンジンは鋭い加速と扱いやすさを兼ね備え、林道から街乗りまで幅広く楽しめる万能性が魅力でした。さらに、前後サスペンションの性能も高く、荒れた路面でも安定した走行が可能で、多くのライダーに支持されてきました。

しかし、生産終了から年月が経過した現在では、純正部品の入手が年々難しくなっており、特に樹脂製パーツや消耗部品については状態の良いものを見つけるのが困難になっています。そのため、大切に乗り続けたいと考えるオーナー様にとって、維持管理が大きな課題となりつつあります。

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当社ではそんなCRM250を末長くお乗りいただくため、3Dプリント技術を活用し、入手困難となっている2ストオイルタンクを製作しました。複雑な内部構造や形状の再現、大型造形ならではの歪み対策など多くの課題をクリアし、実用性と外観の両立を実現しています。
“失われつつあるパーツを、もう一度現役で使える形に”――その想いを込めて開発を進めています。

破損部品の確認

ステー折れ

車両取り付け用のステーが経年劣化により割れている状態でした。また、ステーの厚みが数ミリしかなく、修理も困難なことがわかります。振動が大きな単気筒バイクで使用するには、ステー根本の強度をもう少しあげる必要があるため、3Dプリントによる製作に挑戦することといたしました。

本体の確認

タンクサイズはあまり大きくありませんが、ノズルが飛び出していたり、チャンバーをかわすために全体的に凸凹した形状になっていることがわかります。このようなに複雑な形状になるほど3Dプリントの難易度は格段に上がるため、CADデータ(設計データ)やスライスデータ(造形データ)作成時にこれまでの経験やノウハウが重要となってきます。

3Dスキャンデータを用いたモデリング作業

3Dスキャンデータ作成

タンクの設計データを作る前に、まずは3Dスキャンを行い寸法データを取得しておきます。

次に取得した3Dデータを元に、CADデータへ変換します。ここで強度の低い箇所の形状変更や、綺麗にプリント出来るようにデータ修正を行っていきます。基本的には設計→試作→再設計といった流れで製品の精度をあげていく必要があり、おおよそ1〜2ヶ月の時間をかけて慎重に進めていきます。

設計データ完成後、最適な材料を選定し仕上げ造形を行います。当社では、FDM/SLS/SLA/MJFはもちろん、SLM方式によるステンレス・チタン造形も承っております。部品の使用用途にあった製品をお作りいたします。

3Dプリント完成品の確認

表面の仕上がり

今回は液体を入れるタンクという性質上、隙間ができないSLA方式を採用しました。使用するレジンの種類、UV照射時間、角度、層数などきめ細かくコントロールすることで歪みを最小限にとどめ、純正部品を忠実に再現することに成功しました。なお、材質に透明性がないため目視によるオイル量確認はできません。

裏面の仕上がり

造形時に部品本体を支える柱を最小限にすることで、3Dプリント製品には見えない綺麗な外見にすることができます。機能はもちろんですが、たとえ見えない場所だとしても、その部品を所有する満足感も大切だと考えています。

フィッティング確認

完成したタンクをオーナー様へお送りし、バイクに搭載頂きました。

今回はネジ取り付け部に2mmほどのズレが見つかりましたが、その他については問題なく使用できたため、設計データを修正し再製作することといたしました。

今回もオーナー様ご協力のもと、また一つ貴重なバイクの部品データを作ることができました。
当社ではTZR250、R1-Z、CRM250の2ストオイルタンク製作を承っております。製作作業は非常に難しく、設計データをもっていても最低1ヶ月は必要となります。納期やお見積り等につきましては、弊社公式LINEよりお気軽にお問い合わせください。また、設計データをもっていない部品に関しましても製作できる場合がございますのでお気軽にお声がけください。

プラスチック・樹脂パーツの修理は丸イへご相談ください!

丸イの公式LINEまたは、お問い合わせフォームよりご相談を承っております。
いずれもお写真だけでお見積りが可能ですので、お気軽にご相談ください!

破損箇所の撮影方法については こちら のページをご確認いただけますとスムーズです。

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