No.68 日産 GT-R(BNR32) 樹脂製燃料タンク修理は修理できる!中古品との交換や流用はできるのか?
90年代のスポーツカーは、私の永遠の憧れです!!
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90年代のスポーツカーは軽量化のため燃料タンクに樹脂が採用され始めましたが、燃料漏れなどの経年劣化についての相談が多数寄せられています。
BNR32の新品がすでに廃盤となっているだけでなく、程度のよい中古部品が少ないことから価格も高騰しており
修理という選択が確実かつ安価になっているといえるでしょう。
180SXやS13シルビアはフューエルセンダゲージが共通ということを聞いたことがありますが、タンク本体は給油口あたりの形状が異なるようで、流用は難しいみたいですね。
燃料漏れには接着剤やシーラーでの漏れ止め補修が一般的ですが、残念ながらそれでは根本的な解決には至りません。
時間と共にシーラーが劣化してしまい燃料漏れが再発してしまうため、タンク自体を窒素ガスで溶接する修理をお勧めします。
ホース類は入手できるかも!
NISMOパフォーマンスセンタースタッフブログに、ホース交換について記載がありました。
NISMOヘリテージパーツで新品へ交換ができるようです。
ヘリテージパーツについては公式サイトをご確認ください。
今回の破損状況 (2箇所、写真あり)
固定用ベルトによる亀裂
BNR32型のGT-Rでは写真と同じ箇所が割れて燃料がもれているとよく相談を受けます。
これは固定用ベルトの締め付けが強すぎるために起こっているのではないかと考えています。
お客様からのご相談内容などから、整備工場でシーラーなどによる補修を行っても締め付けの力に耐えられず再び亀裂が入りガソリンが漏れてしまうケースが多いように感じます。
丸イの溶接修理ではプラスチック専用の窒素ガス溶接機で素材の酸化を防ぎながら本体と溶接ロッドを内部でしっかりと溶かしあわせることができるため、十分な強度を確保することができ取り付け時にバンドにワッシャーを挟む必要がありません。
ホース取り付け部の折れ(写真あり)
こちらは燃料タンク上部にあるホース取り付け部の破損です。
材質の記載がないため材質は不明、かつ、直径が数ミリで中空の細長い形状のため強度を出すには難易度が高い修理となります。
形状や外径が変わるとホースとの接続不良を起こしてしまうだけでなく、燃料漏れやホース抜けなど走行中のトラブルを招いてしまう可能性があります。
内径もそのままに溶接をする必要があることは言うまでもありませんね。
GT-R(BNR32) 樹脂製燃料タンク修理(写真あり)
はじめに燃料タンク本体の亀裂修理の様子です。
より深い部分から溶接することで耐久性が上がり寿命を伸ばすことができるため、写真のように溝を作り奥から順番に時間をかけて溶接を行います。
修理① 樹脂製タンクの亀裂修理
溶接後は表面を整え塗装を行い完成となります。見えない部分も出来る限り綺麗に仕上げるのが丸イのこだわりです。
※より強度のある施工方法に変更したため、仕上がりの見栄えが写真と異なります。
同じ部分の亀裂について、多くのご依頼をいただいております。
修理② ホース取り付け部の溶接修理
次はホース取り付け部の修理です。
写真をご確認いただくと溶接後ほとんど焦げていないことがわかります。
(黒色の部分は溶接ロッドの色、白は元のホース取り付け部位で焦げていれば茶色くなります)
これは窒素によるシールド効果であり、酸化(炭化)を防ぐことで高い強度を保つことができていることがわかります。
このように素材を酸素から遮断することで焦がさず溶かすには専用の機材と技術が必要になります。
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お預かりからお戻しまで
ご相談から、お受け取り、作業、返送までおおよそ1~2ヶ月ほどです。
丸イへは LINE または お問い合わせフォーム からお気軽にご相談ください。
ヘッドライト以外にも、樹脂製タンクや外装パーツなど様々なプラスチックパーツを修理しています。
日数や郵送方法などもお気軽にご相談ください。
ご依頼は車のプロじゃなくても大丈夫
丸イへご依頼いただく作業の1/3ほどは一般ユーザー様です。
また、ユーザー様のご紹介で入庫先の工場からご依頼いただくことも増えてきました。
他にも輸送中の思わぬ破損、輸送事故など運送・輸送業者様からもお問い合わせいただいております。
弊社は岐阜県岐阜市にありますが、全国から郵送にて修理を承っております。お気軽にお問い合わせください。
写真を添えてご相談いただければ、私が破損状況を確認してお答えします!
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