No.69 日産 シルビア(S14後期型)ヘッドライト修理

佐藤

シルビアといえば中古車市場では300万円を超えるものも多い、言わずと知れた人気車種ですね!

S14シルビアのヘッドライト

シルビアS14のヘッドライトは入手困難?

新品はすでに廃盤となっている

ブログ作成にあたりシルビアについて調べてみると、近年とくに中古車両の価格が高騰し人気となっているようでした!

部品はというと、車両が製造から30年ほどということで、既に廃盤となっており状態の良い中古品を入手することも難しいようです。

今回お預かりしたヘッドライトは製造から27年が経過しており、ハウジングやステーに使用されている樹脂部分は経年とともに劣化し、割れやすくなっているようです。

今回の破損状況 (写真あり)

簡易補修するも"再度折れた"とご相談

ご相談の際にお客様より頂いた写真から、すでに簡易修理が施されていたことがわかります。
しかしその取り付け部が再び割れており、ヘッドライト内部に雨水などが侵入する可能性がありました。

ヘッドライト裏面 引きの写真

破損部の位置を確認します。赤枠箇所が今回ご相談いただいたステーです。
写真から金属製のネジが取りついていることがわかります。
ここは車両とネジ止めするため衝撃の際には大きな力が加わりやすく、コテで溶かしたことによる簡易的な溶接修理では強度が不十分だったと想像できます。

ヘッドライトの素材について(写真あり)

Housing > PP-T20 < と記載があるのがわかる

ハウジングの材質は PP-TD20 でポリプロピレンだとわかりました。
ポリプロピレンは接着剤ではくっつきにくい材質であるため、溶接による修理が効果的です。
しかし、表面だけでなく内部まで完全に溶融させないと十分な強度を出すことができないため、難易度が高いと言えます。

ご依頼の際はヘッドライト裏面、ハウジング部にこのような素材についての記載がないかご確認ください。

なぜ窒素ガスで溶接するの?

丸イでは窒素ガスを用いてドロドロに溶かし込むことで強度を確保しつつ、形も整えてお返ししています。
窒素ガスを用いることによる最大のメリットは修理箇所を酸化させないことにあり、

  • 窒素雰囲気により酸化が抑制され、溶接時に不純物や酸化物が混入するリスクが低減する
  • 酸化物の混入が少ないと溶接部の強度や密着性が向上することから、高い品質で溶接ができる

などといったことがあげられます。

例えば熱した空気を使用した溶接では、高温になった際にプラスチックが溶けて焦げたり燃えたりして煙が出ます。
一方で、熱した窒素を使用した溶接では、高温になっても焦げたり燃えたりせず、煙も発生しません。
溶接したい箇所に窒素ガスをあてることで酸素がない状況下を作り出すためプラスチックを溶かしても酸化しないのです。

また修理時に燃焼によるガスの発生を抑えられることなどから、環境に配慮した修理方法として自動車業界だけでなくさまざまな分野からも注目されています。

S14シルビアのヘッドライト修理(画像あり)

【横から】 取り付けステーの溶接修理

【前から】 取り付けステーの溶接修理

事故の衝撃で3mm程度位置がずれていました。
丁寧に修正して作業完了です。

完成写真

溶接修理後のS14シルビアのヘッドライト

完成。頑丈にくっついているのでこれからも長くお使いいただけます。

【他の事例】S14シルビアのヘッドライト修理(画像あり)

こちらは別のご依頼での、別のヘッドライトの修理事例です。
今回と同じステーが割れており、この2件からもここが壊れやすい部位ということがわかります。
作業しにくい奥まった箇所の割れも丁寧に溶接してお戻ししました。

同じステーが壊れていた事例

お預かりからお戻しまで

ご相談から、お受け取り、作業、返送までおおよそ10日ほどでした。
丸イへは LINE または お問い合わせフォーム からお気軽にご相談ください。

佐藤

ヘッドライト以外にも、樹脂製タンクや外装パーツなど様々なプラスチックパーツを修理しています。
日数や郵送方法などもお気軽にご相談ください。

ご依頼は車のプロじゃなくても大丈夫

丸イへご依頼いただく作業の1/3ほどは一般ユーザー様です。
また、ユーザー様のご紹介で入庫先の工場からご依頼いただくことも増えてきました。
他にも輸送中の思わぬ破損、輸送事故など運送・輸送業者様からもお問い合わせいただいております。

弊社は岐阜県岐阜市にありますが、全国から郵送にて修理を承っております。お気軽にお問い合わせください。

丸イ:佐藤

写真を添えてご相談いただければ、私が破損状況を確認してお答えします!

プラスチック・樹脂パーツの修理は丸イへご相談ください!

丸イの公式LINEまたは、お問い合わせフォームよりご相談を承っております。
いずれもお写真だけでお見積りが可能ですので、お気軽にご相談ください!

破損箇所の撮影方法については こちら のページをご確認いただけますとスムーズです。

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