日産R32GT-R エアミックスドアアクチュエータウォームギヤ製作
「エアミックスドアアクチュエータ」ってどんな部品?

「車のエアコンの温度をいくら変えても、ずっと冷たい風(または熱い風)しか出ない…」
「エアコンをつけたら、ダッシュボードの奥からカタカタと変な音がする…」
そんなトラブルが起きたとき、怪しいのが「エアミックスドアアクチュエータ」という部品です。名前はすごく難しそうですが、実はエアコンの温度をちょうどよく保つために、毎日がんばってくれている小さなモーターなんです。今回は、この部品が正常に作動しないというご相談をいただきました。
アクチュエータ内部の確認
ウォームギヤの亀裂

お預かりしたエアミックスドアアクチュエータを分解してみましたが、当初予想していたギヤの歯欠けや摩耗は見られませんでした。症状はギヤの空転ということでモーターを点検してみると・・・

ウォームギヤの根元に僅かな亀裂が見つかりました。この亀裂が原因でモーターシャフトとの密着が弱くなり空転していたんですね。
このギヤは専用品ということで3Dプリントによるオーダー製作を行うこととなりました。
3DCADによるモデリング作業

今回の部品はサイズが小さすぎることから、3Dスキャンではなく実測値をもとに設計を行なっていきます。また、3Dプリントの際に設計サイズと誤差が発生することを考慮し、0.1mm単位でさまざまなサイズのギヤを複数設計する必要があります。
3Dプリント完成品の確認
純正部品との比較

画像右側が今回製作した3Dプリント部品になります。
試作の数は30個を超えましたが、モーターシャフトにピッタリハマる最適なギヤを作ることができました。

最後にグリスを塗布し組み付けて完成です。
画像からもわかるようにここまで小さく繊細な部品も産業用3Dプリンターであれば問題なく製作することができます。
当社ではFDM/SLS/SLA/MJF/SLMといった幅広い造形方式をカバーしているだけでなく、数十種類の材料を使い分け、より高品質な部品制作が可能となっています。
ただし、部品の完成までおおよそ1〜2ヶ月必要となることから急ぎのご依頼はお受けできませんので予めご了承ください。
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