No.59 トヨタ アルファード ヘッドライトステー溶接修理【移植】【ニコイチ】

ECOWEL佐藤

トヨタ 30系アルファードのヘッドライトステー移植・溶接修理をご紹介します!

トヨタ 30系アルファードの左ヘッドライト
丸イ(妻)

言わずと知れたトヨタの高級車アルファード。
今回の【移植】はどのような修理でしょうか?

今回修理するアルファードのヘッドライトステーの素材はPP(ポリプロピレン)です。
ステーの修理に樹脂溶接を用いる理由は強度が出ることの他に、PPは接着剤でくっつけることができないという特性があるためです。

溶接修理のなかでも、移植とはどのようなものなのでしょうか。

アルファードのヘッドライトステーを移植するには

折れているだけでなく
写真の右側が欠損(紛失)していることがわかる
折れているだけでなく
欠損(紛失)していることがわかる

写真からもわかるように、このステーは折れているだけでなく、クリップの取り付け穴に沿って欠損しています。
このように欠損してしまうと元の形の再現が難しいということが、移植を選択した経緯の一つです。

今回は同型のヘッドライトから同じステーを移植することで、ヘッドライトを再生させます。

割れ、欠損しているアルファードのヘッドライトステー裏側
折れ、欠損しているアルファードのヘッドライトステー裏側

今回修理するアルファードのステーの裏面には、ステーと並行にリブがあることがわかります。
また、ステー両端に丸い穴があるのが確認できます。

ステーの両側に丸い穴があるときは、補給部品の供給がある場合もあります。
補給部品をねじ止めすることで、より安く修理ができる場合もあるのでぜひ供給の有無も確認してみましょう。

ヘッドライトのステーを移植する際の注意点

おおよその車のヘッドライトでは、フードを開けた際見える位置にステーが2〜3個あり
その他、見えない位置にもステーや位置決めのピン、切り欠きなどがあります。

車種や型式によってヘッドライトのデザインが異なるのと同じように、ステーもデザインや角度、太さや大きさなどの形状が異なります。これはアルファードとヴェルファイアなど取り付け位置が同じような車種でも起こり得ます。

そのため、移植をする場合にも同じ型式の車両に取り付くことだけでなく、ステーの形状が同じであることを注意する必要があります。

アルファードのヘッドライトステーの破損状況

同型のアルファードから切り出したヘッドライトステー

写真上部が破損したステーです。クリップ穴にそって欠損してしまっているのがわかりますね。
移植に使うステーは写真のように損傷範囲より広く切り取り溶接します。切り取る前に、取り付けに関する正確な距離や角度を取得することで、精度の良い移植が可能となります。

ECOWEL佐藤

レンズ割れやECU不良となった同じ型式のヘッドライトが用意できれば、移植へのハードルはグッと低くなります。

丸イ(妻)

オークションサイトやリサイクルパーツなどから用意できると、トータルコストを大幅に抑えられますよ!

例えば、ヤフオク!で【アルファード ヘッドライト】など車種+部品名で検索するとレンズ割れなどのジャンク品もたくさん出品されていることがわかります。

ヤフオク!での【アルファード ヘッドライト】検索結果は こちら

アルファードのヘッドライトステー移植の様子

位置や角度を測りながら溶接位置を決めます
位置や角度を測りながら溶接する

折れたステーを修理する際には、折れた断面を合わせて溶接しますが、移植の場合には切り出す際に測定した距離や角度になるように溶接する必要があります。

ここで適切な処理ができていないと、

  • 車両取り付け時に穴位置が合わない
  • 他のパネルとの隙間が合わない

などのトラブルが起きてしまうため、丁寧な作業が求められます。

ECOWEL佐藤

移植はこの位置合わせが最も重要なポイントです

溶接・整形後のヘッドライトステー
溶接・整形後のヘッドライトステー

距離や角度を調整しながら溶接しました。
また、リブの角度や太さ・車両と設置する面の滑らかさなど細部までこだわっています。

距離や角度を測りながら形状を合わせて溶接することになります。
表面を丁寧に仕上げて完成です

欠損したアルファードのヘッドライトステーは移植で修理できる

事故などによりヘッドライトのステーが欠損してしまった場合でも、今回のように同じ型式のヘッドライトを入手することができれば、修理できます。

移植という選択肢が増えることで、これまで以上に捨てられるヘッドライトを減らすことができます。

ご依頼は車のプロじゃなくても大丈夫

丸イへご依頼いただく作業の1/3ほどは一般ユーザー様です。
また、ユーザー様のご紹介で入庫先の工場からご依頼いただくことも増えてきました。
他にも輸送中の思わぬ破損、輸送事故など運送・輸送業者様からもお問い合わせいただいております。

弊社は岐阜県岐阜市にありますが、全国から郵送にて修理を承っております。お気軽にお問い合わせください。

佐藤

写真を添えてご相談いただければ、私が破損状況を確認してお答えします!

プラスチック・樹脂パーツの修理は丸イへご相談ください!

丸イの公式LINEまたは、お問い合わせフォームよりご相談を承っております。
いずれもお写真だけでお見積りが可能ですので、お気軽にご相談ください!

破損箇所の撮影方法については こちら のページをご確認いただけますとスムーズです。

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